土木と建築の違い
「土木」と「建築」の違いってわかりますか?
昨日、学生時代の友達との会話の中で、「土木と建築の違いって何?」と聞かれてハッとした。ハッとした理由は、一般の人は「土木と建築の違いがよくわからないんだ」という事実を改めて認識したからだ。
その友達は、有名な大学を出て、弁護士の仕事をしている友達だったので尚更だった。そのため、「土木」と「建築」の違いは、建設業界に関する仕事をしていない人にとってはわからないことなんだなと改めて認識したのである。
そこで「土木」と「建築」の違いについて記載したいと思う。
まずは、「土木」についてである。定義は以下の通り。
土木
道路・橋梁(きょうりょう)・鉄道・港湾・堤防・河川・上下水道など、あらゆる産業・経済・社会等人間生活の基盤となるインフラを造り、維持・整備してゆく活動。
(出典:大辞林・第四版2019)
土木については、私が土木系の仕事をしていることもあり、ブログでも紹介しているので詳しくはそちらを参照されたい。
meisei-northvillege.hatenablog.com
次に、「建築」の定義は以下の通り。
建築
家屋などの建物を、土台からつくり上げること。なた、その建物やその技術・技法。
(出典:デジタル大辞泉)
「家屋」や「建物」のことを一般的に「建築物」というが、「建築物」は建築基準法第2条一項において、以下の通り定義されている。
建築物
土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。)、これに附属する門若しくは塀、観覧のための工作物又は地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設(鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽その他これらに類する施設を除く。)をいい、建築設備を含むものとする。
「建築」とは、「建築物」をつくりあげる行為と言える。
まとめ
- 土木とは、インフラ(道路・鉄道・港湾・堤防など)を整備・管理する行為。
- 建築とは、建築物(住宅、オフィスビル、学校、病院など)をつくる行為。
- 人々が暮らしがより便利に・快適になるよう、基盤(どちらかというと地べたの部分)をつくるのが「土木」、空間をつくるのが「建築」と言える。